材料から生産まで日本製で猫の爪とぎを作っている愛知県常滑市にある“クレアル”さん。
&CATの爪とぎもそんなこだわりを持つ“クレアル”さんで作られています。
そこの代表の伊奈さんに“クレアル”の爪とぎの特長やこだわりなどをお聞きしました。
どのような経緯で猫用爪とぎを作り始めたのですか?
元々は常滑で有名な招き猫を入れる段ボールを作っていました。
ある時、中に入れる商品の招き猫を段ボールで積み重ねて作ったモノが好評で、そこから段ボールでクラフト武将やクラフトひな人形など様々な形のものを作るようになりました。
特殊な形のモノを段ボールで作る中で、段ボールを積み重ねてできる積層の断面を参考にして猫用の爪とぎを作り始めました。弊社が爪とぎを作り始めた当初は、一般的な爪とぎは板状の爪とぎが主流で、立体的な爪とぎが出回っていなかったことから段ボールを積み重ねる積層を生かし、立体化させくつろげる爪とぎや、遊べる爪とぎを作り始めました。
クレアルさんが作る段ボール爪とぎの特徴を教えて下さい。
一般的な量販店で売られている爪とぎは数枚のAフロートやBフロートなどの軽量物などの運搬に使用される海外産の段ボール張り合わせ、それをくり抜いたりして成型しています。ですが、弊社ではWフロートと呼ばれる、みかん箱10kgを入れる時に使われたり、重量物や海外配送用に使われる5枚構造の国産の強化段ボールを一枚一枚型抜きし、それを手作業で張り合わせ成形しています。そのことで、段目が潰れにくく、強度・耐久性もあり、研ぎカスも出にくい、他社にない複雑な形や、繊細な形などが作れるのが特長です。
また段ボールの断面が波々になるように特殊な刃を使うことにより、さらに強度をあげています。
猫が爪を研いだ時の“バリッバリッ”と出る音で、他社さんとの違いが明確に感じる事ができると思います。
&CATの爪とぎを作ることで難しかったポイントは?
一番気にしたのは、&CATのデザイナーさんがこだわった曲線部分の細い部分です。型で抜く際の圧によって潰れてしまう危険もあるので、細い曲線部分を表現することが難しかったですね。形が特徴的な商品なので、ディティールの再現には細心の注意を払っていました。
&CATさんの繊細でスタイリッシュなデザインに弊社の強度・耐久性が兼ね備えた、満足のいく製品に仕上がったと思います。また、猫が使いやすいように細部まで計算されてデザインされていますので、買っていただいた方々の猫たちにも気に入って使っていただけると思います。
日本製にこだわる理由は?
材料から生産、製造まで全て日本製にしている理由としては、安心・安全の信頼がある元で、自信を持ってお客様に提供できるからですね。海外製との違いを是非手に取って感じてみて下さい。
お店を持つ理由は?
うちは生産工場と併設したお店になっています。
お店を持った理由としては、様々な種類の爪とぎを展開するようになり、直接お客様に見てもらう場を作りたいと思ったのがきっかけです。展示しながら販売をするという意味を込めてこの形になりました。今ではお客様が実際に爪とぎ作りを体験できるワークショップなども開催しており、今後も楽しんでもらえるようなイベントを考えています。
今後の展開はありますか?
夢はいっぱいあります。
将来的には、ペットの総合施設を作って譲渡会やペット同伴できるカフェなどの、ペットと人間が一緒に楽しめる場所を作っていきたいです。直近の構想としては、弊社の商品を直接見て触ってもらえる場所を増やしたいですね。弊社の商品を見れる場所を増やして、多くの方に商品を知ってもらいたいです。
私は楽しんでものづくりをして、まだ世の中に無いような形の商品を常に模索しています。お客様の驚いた表情や、喜んでいただける姿を想像しながら、日々仕事と向き合っています。
&CATとも新しい形の爪とぎをチャレンジしていきたいですね。